一般的にウォーターサーバーとは、お水の販売・宅配会社と契約してサーバーをレンタルし、都度専用のボトルを買ったり水道水を自身で注いだりすることでいつでも冷水や温水を利用できる器具のことです。企業や医療機関、公共施設などにある設備と考えられがちですが、最近では一般のご家庭にも徐々に普及してきています。
誰もが一度は目にしたことのあるウォーターサーバーですが、実はさまざまなタイプがあることをご存知でしたか?ウォーターサーバーには、
- 1.天然水やミネラルウォーターのボトルを配達してもらいセットするタイプ
- 2.水道の蛇口に直結するタイプ
- 3.ろ過装置を内蔵したボトルに水道水を入れて使用するタイプがあり、それぞれに特徴があります。
1. ボトルタイプ
専用のサーバーを設置し、天然水やミネラルウォーターの入ったボトルをセットして使用します。サーバー本体はレンタルの場合がほとんどです。必要な費用としては、お水の入ったボトルの購入料金と月々のサーバーレンタル料金です。サーバーにはさまざまな形や色がある場合が多く、お部屋の雰囲気やライフスタイルに合わせて選ぶことができます。
2. 水道直結型タイプ
専用のサーバーを水道に直接接続して使用します。サーバー本体は購入する場合とレンタルの場合があります。必要な費用としては、水道代と月々のサーバーレンタル料金です。水道水を利用するため、ボトルタイプのサーバーに比べてコストを抑えることができますが、本体設置の際に多少の工事を必要とすることが多く、継続的にメンテナンスやフィルターの交換などが必要になります。
3. 水道水を注ぐタイプ
専用のサーバーについているタンクに水道水を注ぎ、これをろ過してミネラルウォーターを作ります。サーバー本体はレンタルの場合がほとんどです。必要な費用としては水道代と月々のサーバーレンタル料金です。水道水を利用するため、ボトルタイプのサーバーに比べてコストを抑えることができるため、たくさん水を飲む方にはおすすめです。サーバー本体の設置も簡単で、場所を取りません。
簡単においしい水を飲むことのできるウォーターサーバーですが、安全への配慮はどうなっているのでしょうか?
ほとんどの場合、サーバー自体や水の安全性は十分に考慮されていますので問題はありません。
特に小さなお子さんや高齢者の方のご使用を想定して、温水のコックにチャイルドロック機能がついていたり、重心を低くした安定感のあるサーバーが開発されたりして、事故や転倒に十分な対応が施されています。また、タンクや水自体に雑菌が混入しないように密閉できる容器やキャップを採用したり、微生物やホコリなどがきちんと除去された天然水やミネラルウォーターを提供したりすることで、高い安全性を保っています。
現在は企業や公共施設といった業務用としてだけでなく、一般家庭にも普及してきているウォーターサーバーですが、導入することにどのようなメリットがあるのでしょうか?利便性・衛生性・経済性の3つの側面からメリットを見てみましょう。
利便性 | いつでも好きなときに冷水・温水を利用できることが最大のメリットです。冷蔵庫で冷やしたり、お湯を沸かしたりする手間をかけることなくさまざまな用途に利用できます。さらに、水は自宅まで配送してもらったり、水道水を使ったりするので、重いペットボトルを買いに行かなくてもすみます。 |
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衛生性 | 使用する水は、業者が配達するボトルに入ったミネラルウォーターや水道水です。これらをサーバーにセットすると内部の貯水タンクから必要に応じて給水する仕組みになっています。ボトルは密閉性に優れ雑菌などの侵入を防ぐ構造になっていて、サーバー自身にも抗菌処理が施されているなど、衛生面には特に配慮した設計になっています。 |
経済性 | 業者による宅配のミネラルウォーターは、12L入りのボトルで約1,500円前後、500mlに換算すると約60円です。また水道水を利用するタイプでは、水道料金しかコストは発生しません。一般に販売されているペットボトルのミネラルウォーターや天然水に比べると、経済的なメリットが大きいといえます。さらに、サーバーの電気代も電気ポットなどより安く、冷温水を兼ね備えた機器としてはかなり経済的です。 |
日常的にミネラルウォーターを使用する方にとっては、利便性や経済性から考えてもウォーターサーバーを設置するメリットの方が大きいと思われます。この機会にぜひウォーターサーバーの導入を検討されてみてはいかがでしょうか。